Careers & Debut

卒業生インタビュー

波

業界で大活躍中の卒業生×在校生の対談

革新的なソフトウェアとハードウェアで人とAIの未来を創り出す世界的企業
日本マイクロソフト株式会社

卒業生プロフィール

日本マイクロソフト株式会社 Asia Azure Data&AI GTM Manager

卒業生小田 健太郎 氏

本校を卒業後、音楽業界~ゲーム業界など様々な企業を経て、現在はマイクロソフトのアジアチームでデータ分析・AI・機械学習製品のプロダクトマーケティングマネージャーとして、コアプロダクト「Azure AI」の韓国・日本の戦略を担当。

日本マイクロソフト株式会社

マイクロソフト コーポレーションの日本法人企業ミッションは、「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成出来るようにする」。進化するお客様のニーズに応えながら、より多くの人がAIを活用出来るプラットフォームとツールの開発をはじめとする革新的なソリューションを提供。

チャレンジの気持ちを忘れず
きっかけは自分で掴み取る

小田さんが話す様子

学生 小田さんの在学中のことを教えてください。

小田さん 当時ギターをやっていたので、ミュージシャンを目指していましたが、途中で目標を変更してレコーディングエンジニアのことを学んでいましたね。

学生 学んでいた内容とは全く違う仕事をされているのですね?

小田さん そうですね、卒業後はレコード会社、その後はゲーム会社へ、そして金融系サービスのマーケティング業務を経て今の仕事に至っています。とても不思議な経歴だと言われますが、音楽が好きじゃなければレコード会社に入ってませんし、ゲーム会社では音楽の知識がある人を探していたので転職に至り、金融系サービスの仕事でWEB上の決済システムを担当した経験もあったので、今の会社の「ゲーム業界と金融業界の知識を持っている人」という、その時のニーズに僕の経歴がマッチして現在に至ります。なので、どんな経験も無駄にはならないと思います。

学生 現在はどのような業務をされているのでしょうか?

小田さん 今はアジアエリアを見る部署に所属していて、各国にAIをどう広めていくか、利用していただくかみたいなことをしています。部署内は日本人は僕1人です。上司はオーストラリア人で、同僚には、インド・オーストラリア・シンガポール・中国・韓国と、様々な国の方がいます。基本的には英語でのコミュニケーションになりますね。

学生 そのような環境の中でのコミュニケーションという部分で、心掛けていることはありますか?

小田さん それぞれの国のカルチャーや考え方も違うので、それを意識してコミュニケーションを取るようにしています。ある国の人は、15時以降は仕事をしないとかね(笑)。

学生 ちなみに、英語は元々得意だったのでしょうか?

小田さん 正直にいうと、学生時代は全く得意ではなかったかな。ゲーム会社に在籍中に、版権を管理してグッズを作る部署にいたので、コミコン※1やフランスのジャパンエキスポ※2を担当することになったんです。その時に、来場者と何も話せずにブースにいるのが本当に辛くて。これじゃいけないと、そこから独学で学びました。

学生 韓国や中国といったアジア圏でも、やはりまずは英語でのコミュニケーションが中心なのでしょうか?

小田さん 社内でもマルチリンガルの人が多いですね。だから基本は英語でやりとり出来ても、非英語圏は日本もそうだけれど、ローカルの人が集まるとローカル言語になる。そこの部分も理解出来た方が良いので、ハングルも勉強しないといけないなと思っています。皆さんも例えば、韓国で仕事がしたいのであれば、英語にプラスしてハングルは絶対勉強しておいた方が良いと思います。

※1 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで毎年開催されている漫画を中心としたポップカルチャーのイベント
※2 パリで開催される、世界最大級の日本文化の総合博覧会

エンターテイメントにおけるAIの未来と
人との共存について

在校生が話す様子

学生 AIが誕生してから、現在は第四次ブームだと伺いました。第一次の頃から比べると、どんな進化があったのか教えてください。

小田さん 最初にAIが誕生したのは、60年前くらい前ですかね。当時は、今では信じられないくらいの大きな機械で、何かを入れると想定上の文言が画面上に出てくるみたいなものでした。そこから今までのAIはあくまでも研究領域を出ないものでしたが、ChatGPTで初めて一般の人が触れられるようになりました。

学生 AIは人と違って疲れないところが強みだったりすると思いますが、小田さんが考える「AIの強み」があれば教えてください。またこの先AIと人が共存するためには、どうすれば良いのでしょうか。

小田さん AIは確かに疲れないので、生産性が高まりますよね。企業が使う理由はそこにあると思います。そして多くの人によく聞かれるのは、「AIに、今やっている仕事がとられてしまうのではないか」ということです。そこは、任せられるところはAIに任せて上手く使いこなせばいいと思うんですよね。電卓やパソコンだって昔はなかったけれど、電卓やパソコンに仕事を取られているのかというと、そんなことはありませんよね。AIはオートパイロットではないので、意思決定するのは人間側です。その選択能力が、これからの時代は必要になってくると感じています。

学生 では、AIはどのような部分が得意で、どんなところが苦手なのでしょうか?

小田さん ビジネス利用のケースだと100%を目指すことが多いけれど、実際はAIだとそこまでの精度はかなりチャレンジです。正解があるものは得意だけれど、エンターテイメントのような正解がないものはなかなか基準が難しいのかもしれません。

学生 今後エンターテイメント業界では、AIと人間が共存していくのを前提として、どう発展していくのか気になります。

小田さん まずは、AIが作った作品の版権はどこの誰のものなのか?といった版権的な問題があります。AIは何かしらのデータを与えることで学習をしていくのですが、その学習されたデータには何かしらの版権を含むものもあるので、そこをちゃんと考えながら使っていく必要があります。

学生 そういえば、AIの作品が誰かの作品に似ていると炎上しているのを見たことがあります。

小田さん 海外ではAIが作ったものには「made by AI」と表記しないといけなかったりしますが、日本にはそういう法律は現時点ではない。実は、海外に比べて版権に関する法律が緩いんです。

学生 それは意外です!

小田さん だからこそ、日本が世界に勝てるチャンスがあるんです。後はAIがモデルになっているアパレルも増えてくるでしょう。広告の撮影も、ロケハンや実際の撮影にも行かなくても成立する。正解がない分、いくらでもうまく使っていけます。

学生 AIアイドルも登場してきていますよね。

小田さん レーベルや事務所の方と話す機会があったのですが、AIアイドルが爆発的ヒットすれば、他も追従しないといけない状況になるので、技術にどう追いついていけばいいのか危機感は感じているようです。何が当たるかは分からないけれど、ひとつ言えるとすれば、これからはAIの仕組みは分かっていたほうが確実に強みになります。例えばTikTokの裏では、AIが皆さんが何を見たかを学習して最適なものを流してくれる。そこの仕組みを理解して活用できればいいですよね。

この業界を目指す学生たちに一言お願いします。

小田さんと在校生の集合写真

小田さん 音楽が好きでエンターテイメント業界を目指して、今も好きなのは変わりません。今軸足はIT業界というところにあるけれど、もう片足はいつでもいろんな選択技に入れられるようにと思っています。皆さんも「今これがいい」と思っていても、ゆくゆくは思考が変わるかもしれないので、選択技は狭めないでいてください!チャレンジの気持ちを忘れずに、これからも頑張ってください!

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